イギリスで起こった産業革命と市民革命の違いについて

イギリスと言えば、産業革命も起こっていますが、それ以外にも清教徒革命や名誉革命などの市民革命が起こった国でもあります。

同時に産業革命が起こっていた頃にはアメリカ独立革命やフランス革命など、世界的にも様々な市民革命が起こっていましたよね。

学校の歴史の授業では産業革命とアメリカ独立革命、そしてフランス革命をまとめて勉強した記憶がある人もいるのではないでしょうか。

それならば産業革命と市民革命とは何が違うのでしょうか。

ここでは産業革命と市民革命の違いについて解説します。

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産業革命と市民革命の違いについて

一言でいうと、産業革命というのは様々な機会が出来上がり、工場が機械を導入することによって大量生産が可能になっていくその過程と社会の変化であり、市民革命というのは世の中を支配している政治体制が市民主体の社会に変わっていく様子を指しています。

革命というのは物事が急激に変化するということであり、社会にも大きな影響が及びます。

支配する構造が大幅に変わりますので、人々にも影響があるのです。

その一方で市民革命というのは絶対王政など社会を支配している人々がいる状態に於いて市民が中心になっていくという状態を指しているのです。

市民革命が与えた影響とは

市民革命には様々なものがありますが、例えばイギリスにおいても清教徒革命や名誉革命が起こったことにより、人々が力を持つようになりました。

イギリスは絶対王政の国ですが、市民革命によって近代的立憲主義の社会になっていくのです。

特にイギリスでは王権神授説という考え方が信じられていましたが、市民革命が起こったことによって国王に死刑判決が出るという状態になりました。

また、イギリスにおける市民革命が起こったときには啓蒙思想が発達し、抵抗権や革命権等といった考え方が広まっていきました。

このような考え方はアメリカ独立革命やフランス革命にも影響与えており、ここで人々が力を持つようになっていったのです。

産業革命における変化

イギリスは太陽の沈まぬ国とも言われており、世界中に植民地を持っていた国です。

特にインドには東インド会社を設立し、深い関係を築いていました。

しかしインドからの綿布を輸入する中でイギリス人は国内で綿布を作ったらもっと安くたくさん海外に売れるのではないかと考えるようになったのです。

ここから紡績機械などが発達し、さらに動力として蒸気機関が導入されるようになりました。

これによって蒸気自動車や蒸気船、蒸気機関車などが作られ、鉄道が大きく発達していくのです。

ただし蒸気自動車に関しては実用化されず、ガソリンの方が普及したために徐々に廃れていきました。

まとめ

いかがでしょうか。

産業革命と市民革命には大きな違いがあります。

確かに同じ革命ですので産業革命も市民革命の1つなのではないかと考える人もいるかもしれませんが、産業革命は市民革命とはあくまでも別物なのです。

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