産業革命がお茶に与えた影響とは

イギリスというと紅茶をよく飲むというイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、実はイギリスにお茶を飲むという習慣が広がったのは産業革命の頃でした。

それは一体どのようなきっかけだったのでしょうか。

ここでは産業革命とお茶の習慣について解説します。

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イギリスにおけるお茶の普及

もともとイギリスに紅茶を飲むという習慣はありませんでした。

しかし、三角貿易などによってオランダが中国や日本からお茶をヨーロッパに持ち込んだことがきっかけとなり、イギリスでもお茶が出回るようになったのです。

また、当時は中国とイギリスは直接貿易をしていましたので、中国のお茶が大量にイギリスに入り込んでいきました。

さらに当時は下水道等が整備されておらず、殺菌という意味合いも込めてお茶が飲まれていたのです。

労働者階級にも広がる

最初、お茶というのはあくまでも貴族やジェントリなど、それなりの身分の人しかたしなめないものでした。

しかし労働者階級が出来上がり、人々が賃金を得るようになったことによってお茶が人々にも広まっていったのです。 労働者と言える人々をもお茶を購入することができるようになり、お茶が一般的なものとなりました。

資本主義といった考え方が出来上がり、働くことによってお金を得た人々は次第に自分が欲しいと思うものを購入するようになっていったのです。

もともと身分の高い人しか飲むことができなかった紅茶が労働者の人にまで広がったということも産業革命における出来事の1つといえます。

砂糖の普及

人によっては紅茶に砂糖入れて飲むという人もいますよね。

この習慣も産業革命によって広がりました。

産業革命によって労働し、疲れを感じた人々は砂糖を摂取するようになっていったのです。

紅茶にも砂糖入れて飲むようになり、その習慣はイギリス中に広まっていきました。

当時の砂糖はカリブ海などのプランテーションによって作られたものであり、それは奴隷たちが作ったものだったのです。

つまり、この時のイギリスには奴隷制はありませんでしたが、イギリス人が好んだ砂糖は奴隷たちが作ったものであり、この奴隷の存在なくしては砂糖を生産することができませんでした。

また、イギリスの砂糖は三角貿易の恩恵を受けていたということもできます。

まとめ

いかがでしょうか。

産業革命によってお茶も大きな影響を受けることになりました。

これによって人々は紅茶を飲むようになり、そしてその紅茶には砂糖を入れるようになったのです。

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