デザインというと何を思い浮かべるでしょうか。
身の回りを見回しても、例えばスマホケースやカバン、お財布や文房具などにもデザインが施されていますよね。
しかしそれならばデザインというのは一体なんなのでしょうか。
いつから出来上がったものなのでしょうか。
ここではデザインと産業革命の関係について解説します。
デザインとは何か
そもそもデザインとは一体なんなのでしょうか。
今でこそ何を見てもデザインが施されていますが、実はデザインには160年ほどの歴史しかないと考えられています。
また、デザインというのは後とは違います。
何かを装飾する、何かを飾る、というものはデザインではありません。
産業革命の影響
実は産業革命の影響によってデザインができたといえます。
産業革命が起こったことにより、あらゆるものが大量生産されるようになりましたよね。
機械化されたことによって家内制手工業は工場制機械工業と変わっていきます。
それによって職人の中には仕事を失った人たちも少なくはありません。
もちろん、大量生産ができるようになったことから物の作りが雑になってしまい、手作業で美しさを保っていた商品はその美しさが消えてしまったとも言っています。
そんな時、ウィリアムモリスという人物が異論を唱えました。
ウィリアムモリスは「ものに心からの愛着が込められていた中世の作る喜びを取り戻したい」という言葉を残しています。つまり、大量生産によって美しさがなくなってしまった商品にデザインを施すことにより、美しさを取り戻そうという動きが起こり始めるのです。
つまりデザインというのは産業革命の影響を受けて出来上がったものなのです。
生産者にとっても消費者にとっても重要
あらゆる商品が人々の生活の中に溶け込むようになり、デザインというものはものを作る人にとってもものを買う人にとっても重要なものとなりました。
また、建築物においてもデザインが重視されるようになり、建物のデザインは非常に大切になりましたよね。
また、建築物だけではなく家具などのデザインも重要になっていきます。
デザインによって物の売れ具合も変わってくるようになりました。
第二次世界大戦までは機能的でシンプルなものが重視されていましたが、第二次世界大戦が終わると人々の関心を集めるようになったのです。
機能的ということも大切ですが、見た目の美しさや使い勝手なども重要視されるようになりました。
まとめ
いかがでしょうか。
デザインというのが産業革命の影響を受けているというのは非常に面白いですよね。
普段じっくりと目にすることがないデザインのものも少なくありません。
これを機に様々なデザインに注目してみてはいかがでしょうか。