世界ではあちこちで産業革命が起こっていますが、1番最初の産業革命はイギリスで起こりました。
それならば、産業革命とは一体なんなのでしょうか。
そして産業革命が起きた理由は一体何だったのでしょうか。
ここでは産業革命とは何か、ということと産業革命が起きた理由について解説します。
産業革命とは
産業革命とは、18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業の変革であり、それに伴って起こった社会構造の変革のことを指します。
特にイギリスの場合は綿織物の生産過程における様々な技術革新が行われ、製鉄業が成長しました。
また、蒸気機関が開発されたことによって機械の動力源が大きく変化することになります。
今までは問屋制手工業や工場制手工業が一般的でしたが、これによって機械に大きな変革がもたらされ、工場制機械工業が出来上がったのです。
さらに蒸気船や鉄道が発明され、交通機関にも大きな向上が見られることになりました。
産業革命が起きた理由とは
産業革命が起きた理由にはイギリスの背景がかかわります。
イギリスは当時、インドやカリブ海諸島を植民地としていました。
そして1600年にはインドに東インド会社を建設していたのです。
そしてインドでは綿織物が作られ、それがイギリスに輸出されていました。
インドで作られた綿織物はチャラコと呼ばれ、イギリスでは人気があったのです。しかし、イギリスはこれらの綿織物をイギリス国内で作ったらもっと安く売れるのではないかと考えるようになりました。
これが産業革命が起きた理由になります。
紡績機などの発明
ジョンケイが飛び杼を開発したことにより、1人が8本の糸をつむげるようになりました。
しかしこれによって意図が足りなくなってしまい、紡績機が発達していくことになるのです。
ハーグリーヴスがジェニー紡績機を発明し、手作業の効率が上がりました。
そしてアークライトが馬力紡績機を作り上げます。
しかしこれでは細い糸を作ることができず、アークライトは水力紡績機を作り上げました。
今度はクロンプトンが水力紡績機とジェニー紡績機の長所を使ってミュール紡績機を作り上げます。
このようにして機械が発達していきました。
最後には蒸気機関が出来上がり、作業が効率化していくのです。
まとめ
いかがでしょうか。
産業革命が起こった背景にはもちろんイギリスに存在していた資本や労働力等が重要です。
しかし、あくまでも産業革命が起きた理由というのは自分たちで綿織物を作ろうとしたことによるものなのです。