産業革命というとイギリスを思い出す人が多いのではないでしょうか。
しかし実は産業革命が起こったのはイギリスだけではありません。
産業革命には第一次産業革命のみならず、第二次産業革命、第三次産業革命があります。
それならばそれらの産業革命は一体どのようなものを指すのでしょうか。
ここでは第一次産業革命、第二次産業革命、第三次産業革命について解説します。
第一次産業革命
第一次産業革命というのはなんといってもイギリスで起こった産業革命を指します。
18世紀後半から19世紀にかけて起こったものであり、もともとは手工業だったものが機械工業となり、大量生産ができるようになったという特徴があります。
世界中に植民地を持っていたイギリスは海外市場に困る事はありませんでした。
インドで作らせたメントを世界中に売り出し、さらに三角貿易で資本を得ていたのです。
そして世界中に植民地があったからこそ労働力にも困ることがなく、科学技術も発展させていました。
作業能率が大幅に上がったということがこの第一次産業革命の特徴になります。
第二次産業革命
第二次産業革命はアメリカとドイツで19世紀後半に起こりました。
1800年代後半のことです。
この第二次産業革命では電力が発達し、工場より大規模な大量生産が可能になりました。
もともと第一次産業革命の時にイギリスでは製鉄業が発展しますが、イギリスはその時に作り上げた機械等を海外に輸出することを嫌がったのです。
しかし1825年にその禁止が解け、ドイツなどの国に輸出されるようになりました。
それによってドイツでは工業化が進んでいくのです。
それ以外にもベルギーやフランス、アメリカに輸出されていきました。
第三次産業革命
第二次産業革命が起こり、20世紀後半になると今度はコンピューターを用いて機械が自動化されるようになりました。
確かに機械などはそれだけでも大量生産を可能にしますが、人が動かさなければいけませんよね。
しかしコンピューターを使うとそれだけで機械を動かすことが可能になります。
ただし、実は第三次産業革命というのはイギリスでの産業革命やアメリカやドイツでの産業革命とは異なり、定義がたくさんあります。
人によっては20世紀半ばのコンピューターの発達や原子力エネルギーという人もいますし、1990年代のコンピューター、ICTによる自動化や効率化、などと考える人もいます。
そしてインターネット技術の発達と考える人も存在するのです。
まとめ
いかがでしょうか。
一般的に産業革命というとイギリスのことを指しますが、第二次産業革命がアメリカとドイツで起こったということも覚えておきましょう。
そして第三次産業革命に関しては定義が曖昧ですが、第四次産業革命が存在するという見解もあり、この場合はインターネットの発達だと考えられています。