産業革命にミシンが与えた影響は?イギリスの綿製品について

今の時代は多くの人がミシンを使うようになりましたよね。

もちろん出来合いの綿製品などを買うという人もいるかもしれませんが、いまだにミシンを使って裁縫をするのが好き、という人も少なくはありません。

それならば産業革命においてミシンはどのような役割を果たしたのでしょうか。ここでは産業革命におけるミシンや綿製品について解説します。

スポンサーリンク
sangyo-kakumeiレクタングル大

ミシンと紡績機

産業革命の時代、紡績機が飛躍的に開発されていきました。

これは糸を紡ぐ機械であり、ここで紡いだ糸をミシンなどで利用し、綿製品などを作っていくのです。

ただし、この時代にはミシンというものはありませんでした。

1790年にイギリスのトーマスセントという人物がミシンを作り上げます。

これが世界で最初のミシンだったと言われており、1790年7月17日には英国特許1764号が認可されました。

しかし、残念ながらこのミシンは世の中に広まらず、83年間も書庫の中で眠っていたと言われています。

機械としてではなく残念ながら衣料品として分類されていたため、話題にも上らず、使ってもらえなかったのです。

このため確かに産業革命の時期にミシンは出来上がっているのですが、その時代にミシンが使われるという事はありませんでした。

紡績機の発展

その一方で産業革命が起こったとき、紡績機が飛躍的に発展していきました。

まず最初にジョンケイが飛び杼を作り上げ、作業自体を効率化させます。

その次にはハーグリーヴスがジェニー紡績機を作り上げ、いちどに8本の糸を紡ぐことができるようになったのです。

今度はアークライトが水力紡績機を開発し、クロンプトンがジェニー紡績機と水力紡績機の良いところを足して作り上げたミュール紡績機が出来上がりました。

ジェニー紡績機の細い糸を紡ぐことができる技術と水力紡績機の丈夫な糸を紡ぐことができる技術が合わさり、本格的な紡績が可能となったのです。

綿製品について

もともとイギリスはインドの綿製品を取り入れていました。

インドの綿製品はイギリスでも人気があり、世界的にも売れていたのです。

しかしイギリスは国内で綿製品を作ったらより安くたくさん海外に売れるのではないか、と考えるようになりました。

そこから紡績機が発達し、綿織物など綿製品が普及していたのです。

その一方で蒸気機関が開発されたことにより、蒸気船や蒸気機関車なども開発されていきました。

そのために鉄道が普及したのです。蒸気自動車というものも出来上がりましたが一般的に普及する事はなく、ガソリンには敵いませんでした。

まとめ

いかがでしょうか。

もしもミシンが産業革命の時代に出回っていたら産業革命はさらに発展していたかもしれません。

分類を間違えられたために画期的な発明が世の中に出回らなかったのは非常に残念な話ですね。

スポンサーリンク
sangyo-kakumeiレクタングル大

sangyo-kakumeiレクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする