産業革命のメリットとデメリットとは

18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで産業革命が起こりました。

これによって工場制機械工業が進み、労働者階級が出来上がり、世の中は大きく変わったのです。

しかしそれならば産業革命によるメリットやデメリットとは一体なんなのでしょうか。

革命というとメリットばかりが指摘されてしまうかもしれませんね。

ここではメリットとデメリットを解説します。

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産業革命のメリットについて

産業革命が起こったことにより、やはり機械化が進み、工業が大幅に発達したということが何よりのメリットだと考えられます。

これによって人々は大量生産をすることが可能となり、また手作業でものを作る必要が無くなりました。

機会さえ動かせばその機会がすべて作ってくれるという状態になったのです。

蒸気汽関が発達したことによって鉄道が開発され、交通網も大きく変わりました。

このようなものも産業革命が起こったからこそのものであり、もしも産業革命がなかったら鉄道さえ開発されなかったかもしれないのです。

産業革命のデメリット 児童労働

その一方で、産業革命は貧富の差を拡大させていきました。

労働者階級ができたことによって労働者たちには団結権などが出来上がり、それ自体はメリットと言えるのですが、子供までもが働かされるようになってしまったのです。

特に炭鉱等では体が小さな子供が重宝されるようになり、4歳から5歳の子供が働いていたとも言われています。

つまり、デメリットとして児童労働の問題が挙げられるようになりました。

工場における児童労働は早い頃から規制されていましたが、炭鉱における児童労働はなかなか規制されなかったのです。

産業革命のデメリット 環境問題

霧の街ロンドンという表現を聞いたことがあるでしょうか。

これはロンドンの気候の問題ではありません。

炭鉱などの発達により粉塵が舞うようになり、大気汚染などの環境問題が深刻化していったのです。

さらに機械などを使うことによって地球温暖化を推進してしまう結果となりました。

もしも産業革命が起こっていなかったら、地球温暖化は起こっていなかったかもしれないとも考えられています。

ただし、その代わりに地球寒冷化が起こっていた可能性も考えられており、むしろ地球寒冷化は地球温暖化よりも深刻だったかもしれません。

あるいはこのような気候の変化により、絶滅に瀕する動植物なども増えていた可能性があるのです。

まとめ

いかがでしょうか。

産業革命はメリットばかりを持っていたわけではありません。

それなりにデメリットもありました。

しかし歴史的には産業革命は大きな役割をなし、この後アメリカやドイツで第二次産業革命が起こっていくことになるのです。

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