産業革命において石炭や石油は大きな役割を果たしました。
特に石炭がなかったら産業革命は起こっていなかったと考えられます。
それならば産業革命において石炭や石油はどのように関係してくるのでしょうか。
ここでは産業革命と石炭、そして石油について解説します。
木炭に代わって石炭が利用される
イギリスではもともと木炭が使われていました。
しかしあまりにも木炭が利用されたために木材が不足するという現象が起こり、スウェーデンなどから木材を輸入しなければならなくなってしまったのです。
しかし、そんな時産業革命が起こり、1765年には蒸気機関が出来上がりました。
それによって様々な機械の動力源が蒸気機関となり、蒸気機関車や蒸気船など様々な交通網で利用されることとなったのです。
これによって石炭の消費量が大幅に増えることとなりました。
石油が注目を浴びる
イギリスでの産業革命が終わり、今度は第二次産業革命が起こりました。
今度はイギリスではなく、アメリカやドイツで起こったのです。
第一次産業革命は軽工業から発展していきますが、第二次産業革命は重工業、そして石油を利用した化学工業から始まっていきました。
イギリスでの産業革命では石炭が中心に使われていましたが、第二次産業革命においては石油と電力が使われるようになったのです。
この石油エネルギーが莫大な資本を生み出し、これによって集中や独占が進んだことにより、市場の獲得がより厳しくなっていきました。
そのため第二次産業革命の結果、帝国主義というものが生まれるようになったのです。
原子力エネルギーについて
石油と電気を利用した第二次産業革命が起こると、今度は第三次産業革命として原子力エネルギーが使われるようになりました。
もちろん原子力ということで様々な問題が指摘されることもありますが、原子力エネルギーは発電費用が安いため、石油の代わりとして利用されています。
1950年代に誕生し、これ以降は世界中で愛されるようになりました。
ただし2011年3月11日の原発問題により世界的にも反対の声が上がるようになり、原子力エネルギーに変わるエネルギーというものが注目されるようになりつつあります。
まとめ
いかがでしょうか。
第一次産業革命においては石炭が利用されましたが、第二次産業革命においては石油が利用されるようになりました。
このようにして世界の工業は変化していったのです。
ちなみに産業革命は一般的には第三次産業革命まで存在すると言われていますが、第四次産業革命としてインターネットが挙げられることもあります。