産業革命が現代に与えた影響とは

産業革命は現代にどのような影響与えたのでしょうか。

一般的に産業革命というと18世紀半ばから19世紀にかけてイギリスで起こったものを指します。

歴史上の産業革命と聞くと、どうしても「そんなのは歴史だから」「どうせ綿布工業が盛んになっただけでしょ」「現代には関係ない」と思う人もいるかもしれません。

しかし、産業革命は現代にも大きな影響を与えています。

それはどのような影響なのでしょうか。

ここでは産業革命が現代にもたらした影響について解説します。

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労働者階級が出来上がった

産業革命によって労働者という立場の人が出来上がりました。

そして労働者には団結意識というものが高まり、一体感が生まれるようになるのです。

イギリスにはもともと貴族とジェントルマンという階級がありました。

そこに労働者階級が加わったことにより、労働者の立場が重視されるようになるのです。

そして労働者階級が出来上がったことによって自由主義的な政策ができあがるようになりました。

もともと労働組合を作るために1824年には団結禁止法が廃止されています。

そして労働者の声が反映されるように、1832年には選挙法が改正されました。

自由主義への道

さらに1846年には穀物法が廃止され、労働者たちは安いパンなどを購入することができるようになります。

もともと1600年にイギリスは東インド会社を設立していましたが、東インド会社は中国貿易の独占権を持っていました。

1834年にはこの独占権が廃止されます。

これによって労働者たちも毎日紅茶を飲むことができるようになりました。

奴隷制も廃止され、三角貿易によって利益を上げていた階級の人たちが打撃を受けます。

このようにして特にジェントルマンたちが力を失うようになり、労働者の力が強くなっていったのです。

女性の社会進出

もともとどの国であっても女性というのは家に閉じこもる役割を持っていました。

夫の農作業を手伝い、家事を行い、子供を育てて生活するというのが女性の役割だったのです。

しかし産業革命によって主婦たちが夫とは違う仕事に就くことが可能になりました。

例えば夫が港に行って仕事をします。

そして妻は工場に行って商品を作る、ということもあり得る話になったのです。

そうなれば当然ながら妻の賃金の方が高い、ということもありました。

言い換えれば、女性がお金を稼げるようになり、女性の社会的地位が上がっていくのです。

ただし、この頃にはまだ女性には選挙権等というものがありませんでした。

そのため女性の参政権を求め、運動が始まっていきます。

まとめ

いかがでしょうか。

政治的経済的に産業革命は現代にも大きな影響与えたと考えられます。

機械ばかりが改善され、その時の生産が良くなっただけ、というわけでは無いのです。

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