世界各地で産業革命が起こりますが、1番最初の産業革命はイギリスで起こりました。
それならばそのイギリスで起こった産業革命が世界に与えた影響とは一体なんなのでしょうか。
そして日本が経験した産業革命との違いは一体なんなのでしょうか。
ここではイギリスで起こった産業革命が世界に与えた影響と日本の産業革命との違いについて解説します。
産業革命の影響
産業革命がイギリスで起こったことにより、インドの綿織物産業は打撃を受けることになりました。
というのは、もともとはインドが綿織物を作ってイギリスに輸出していたのですが、イギリスで安く綿織物が作れるようになってしまい、イギリスは植民地であるインドに綿花を作るよう要請したのです。
それによってインドの綿織物産業は打撃を受け、インドが綿花を作り、それをイギリスに輸出してイギリスが綿織物を作り、今度はそれをインドに輸出する、という構図が出来上がったのです。
言い換えれば、イギリスには現場を作る植民地、そしてそれを販売するための海外市場があったから産業革命を起こすことが可能になったと言えるのです。
南北戦争への影響
イギリスで簡単に安く綿織物が作れるようになり、世界では綿花を栽培するという動きが出来上がりました。
その影響を真っ先に受けたのがアメリカ南部です。
この頃アメリカの南部は綿花プランテーションで経済が成り立っており、奴隷制が存続していました。
それに対してアメリカの北部は商工業で経済を成り立たせており、奴隷制は必要ないとしていたのです。
そこでアメリカ南部がアメリカ連合国として独立しようとしたことから南北戦争が始まりました。
イギリスが産業革命を経験したことにより、アメリカ南部では綿花を作る動きがさらに急速化します。
そしてその綿花を自由にイギリスに売るため、アメリカの南部は自由貿易を求めていました。
しかしアメリカの北部はイギリスからより良い製品がやってくることを懸念し、保護貿易を求めていたのです。
このようにイギリスの産業革命はアメリカにも大きな影響を与えました。
日本の産業革命との違い
イギリスの産業革命が18世紀から19世紀にかけて起こったのに対し、日本の産業革命はそれより後、19世紀の末から始まります。
つまり、時期的にも違いがあるのです。日本は明治の初期、富国強兵の政策を取り入れることでヨーロッパやアメリカの技術を取り入れていきました。
つまり、日本の産業革命は明治政府あってこそ始まったと言えるのです。
そして外国から綿製品が輸入されるようになったことにより、日本でも綿製品が発達するようになるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
まず日本とイギリスの産業革命の違いには時期というものがあります。
日本の産業革命はイギリスやアメリカの産業革命の影響受けて起こっているのです。