産業革命によってイギリスは世界の工場と言われることになりました。
世界の工場というのは世界中から現場を手に入れ、その現場を本として製品を作り、さらに世界中に製品を売り出すほどの工業国のことを指します。
なぜイギリスは世界の工場と言われるようになったのでしょうか。
ここでは産業革命とイギリスのニックネーム、世界の工場という言葉について解説します。
19世紀の世界の工場
実は世界の工場と一言で言ってもそれはイギリスの事だけを指すわけではありません。
イギリスはあくまでも19世紀の世界の工場なのです。
この言葉は経済学者ジェボンズによって作られました。
イギリスは産業革命によって世界中から綿花を輸入するようになり、綿織物を作って世界中に売り出していたのです。
また工業製品を世界に輸出し、イギリスだけで世界の生産額の半分を占めていたとも言われています。
イギリスで作られた紡績機や製鉄、そして蒸気機関などは世界中に輸出されることになりました。
ここからパックスブリタニカという言葉が生まれたのです。
20世紀の世界の工場
19世紀の世界の工場はあくまでもイギリスでしたが、20世紀に入るとイギリスではなくなります。
20世紀の世界の工場はアメリカと日本と言われています。
特にアメリカでは第二次産業革命が起こり、電気等が発達しました。
また、特にアメリカは1898年の米西戦争によってフィリピンやグアムなどを手に入れ、海外進出を行っていたため輸出がしやすかったともいえます。
また日本は経済的にも発展し、世界の経済大国となりました。
地理的には日本は小さな国ですが、経済的には非常に大きな国となったのです。
さらに第二次世界大戦後には第三次産業革命を経験し、航空力学なども発達させることが可能となりました。
21世紀の世界の工場
しかしそんなアメリカや日本も21世紀には世界の工場という名前を失います。
21世紀の世界の工場は中国です。
確かに私たちの身の回りの商品を見てみると、何よりも中国製が多いですよね。
最近では食品なども中国製が多くなっており、もしも中国からの輸入を止めてしまえば日本人は生活できなくなってしまうでしょう。
確かに食品偽装などの問題が指摘されており、安全性が問われていますが、それでも中国は日本のみならず世界中に様々な商品を輸出しています。
しかしだからといって中国国内に様々な商品が出回っているというわけではありません。
中国の工場は国内に売り出すものと海外に輸出するもの分けて生産しており、海外に輸出するものは国内に売り出すものよりも高い品質が守られていると言えるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
イギリスは確かに産業革命によって世界の工場という名前を書き取りました。
そして世界に力を伸ばしていくことになったのです。
しかし世界の工場というのはイギリスだけではないということも同時に覚えておけると良いですね。