産業革命によって人々の生活にも大きな変化が起こりました。
産業革命によって技術革新が起こり、工場などでは大きな変化が起こっていくようになります。
しかしその影響は人々の生活にも及んでいたのです。
それでは人々の生活は何が変わったのでしょうか。
ここでは産業革命がもたらした人々の生活への変化について解説します。
時間厳守になった
これまでのイギリスの人々は農業などを行い、自給自足の生活をしていました。
当然ながら多少時間に遅れても問題はなく、仕事も好きなときに始めれば良いという感じだったのです。
しかし産業革命が起こったことによって工場で働く人たちが増えるようになり、同時に時間厳守という概念が重視されるようになりました。
決められた時間までに仕事に行かなければいけない、という新しい概念が出来上がり、時間を守るという感覚が人々に植えつけられていたのです。
いわゆる時間に縛られるといったものは産業革命によって生み出された感覚といえます。
時間給をもらうようになった
それまでの人々は工場制手工業で働いていましたので、手作業でいくつ商品を作っていくらもらう、という感じでお給料もらっていたのです。
確かに手作業ならば出来高制で問題ありませんよね。
しかし、機械を使って大量生産をするとなったらそのような出来高制では意味がありません。
そこで人々は何時間働いていくらもらう、という時間給を受け取ることになったのです。
確かに手作業などであればその人の成果に応じてお給料もらうということができます。
しかし機械が導入されたことによってそのようなことができず、時間ごとにお金をもらう、そして何時間働く、といった概念ができるようになりました。
いくつの商品を作ったら今日は終わり、というのではなく、何時間働くといった感覚が出来上がっていったのです。
食事のスタイル
産業革命が起こる前のイギリスは先ほども述べた通り自給自足でした。
しかし、工場で働く人が増えるようになって自給自足ができなくなったのです。
また、産業革命が始まったことによって都市部に住む人々の人口が増え、畑などが耕してない状態となりました。
それによって特に都市部の労働者たちは短時間で作ることができる食事を重視するようになったのです。
労働者はやはり体力勝負で疲れますから砂糖が重視されました。
砂糖がたっぷり入った紅茶やパン、オートミールなどが愛されるようになったのです。
特に疲れが取れる砂糖や覚醒作用を持つ紅茶が愛されるようになり、その文化が今でも続いています。
イギリス風の朝食スタイルというのはこの頃に生まれたものなのです。
まとめ
いかがでしょうか。
産業革命は人々の生活にも大きな変化をもたらしました。
これ以外にも人々が仕事に行くようになったという事から通勤しなければならなくなり、ラッシュアワーという概念が生まれたという変化も考えられます。
産業革命は様々な影響を人々に与えているのです。