産業革命は馬と大きな関わりを持っています。
それはいったいなぜなのでしょうか。
産業革命の時代は様々な紡績機が出来上がり、機械の動力も大きく変わりました。
ここに馬が関わってくるのです。
ここでは産業革命と馬との関わりについて解説します。
様々な紡績機の発明
もともとインドから綿織物を輸入していたイギリスでは、その綿織物がとにかく人気でした。
インドから入ってきた綿布はキャラコと呼ばれ、イギリスで愛されていたのです。
そんな時イギリス人はそのような綿布をイギリス国内で作ってあげたらさらに安く売ることができるのではないかと考えるようになりました。
そこからジョンケイが飛び杼を開発し、一人当たり同時に8本の糸を紡ぐことが出来るようにしたのです。
しかしそれによって糸が足りなくなってしまい、イギリスでは紡績機が発達していくようになりました。
馬が動力?
1767年、ハーグリーヴスがジェニー紡績機を発明しました。
これは手動の紡績機ですが、今までに比べて作業が効率化したのです。
そして今度はアークライトが馬力紡績機を発明しました。
動力を人力から馬力にしたということでかなり画期的な発明だったとされています。
しかし、細い糸を作ることができなかったためにさらに紡績機の開発が必要になっていきました。
そこで1769年、アークライトは水力紡績機を使うようにしたのです。
自然界から取れる力を用いることにより、より効率的に機械を使うことが可能となりました。
ミュール紡績機
1779年、クロンプトンがアークライトの紡績機の長所とハーグリーヴスのジェニー紡績機の長所を持ち、ミュール紡績機を作り上げました。
ミュールというのは馬とロバの子であり、ラバをさしています。
つまり、アークライトの紡績機とジェニー紡績機の合いの子であるということから名付けられた名前です。
馬と直接関係があるわけではありませんが、2つの紡績機の長所を利用して出来上がった機械、ということで馬とロバがデートして使われているのです。
最終的には蒸気機関が出来上がり、一気に作業が効率化するようになりました。
そして綿織物を作るための紡績機のみならず、様々な機会で利用されるようになるのです。
まとめ
いかがでしょうか。
産業革命は少なからず馬が関係した革命となりました。
技術革新が行われ、作業が大幅に向上していくのです。
そしてこれは他の国にも大きな影響を与え、日本は富国強兵の時代に入っていくのです。
また、アメリカはアメリカの南部が綿花プランテーションで経済を成り立たせており、南北戦争の時代へと入っていきます。