産業革命は教育制度や学校教育に影響を与えました。
イギリスの産業革命が影響を与えたのは決して機械だけでは無いのです。
それならばなぜ産業革命が教育制度や学校教育に影響を与えたのでしょうか。
そしてどのように変化していたのでしょうか。
ここでは産業革命と教育制度、そして学校教育の関連について解説します。
使い捨ての労働力が必要
産業革命によって女性や子供までもが仕事をするようになりました。
様々な技術革新が起こったことにより、技術というものが必要なくなり、女性や子供といった安い労働力が重視されるようになったのです。
1日18時間以上働かされるということも多く、平均寿命も20歳に満たない事でした。
子供までもが環境の悪い所で働かされるようになり、ここから児童労働や環境問題といった社会的な始まります。
その一方で使い捨ての労働力であったとしても、例えば読み書きができない人よりは多少は読み書きができる、といったような少しは学がある、という人が好まれるようになったのです。
都合の良い労働力を作る
そのため、少しばかり知識があり、雇用者に逆らわない、といった都合の良い労働力が必要となりました。
知識がありすぎてしまえば雇い主に逆らう可能性がありますので、知識がありすぎる必要はありません。
この頃の労働者はオフィスワーク等ではなく、工場などにおける繰り返しの作業をする人物たちですから、そのような状況でも文句を言わずに変えることができる人でなければいけないのです。
そこで雇い主にとって都合が良い人物を作り上げるためという目的の学校教育が始まっていくのです。
義務教育の始まり
そこから教育制度として義務教育というものが出来上がりました。
あくまでも最低限の教育を施すということが重視されるようになり、すべての国民が義務教育を受ける、ということが決められていくのです。
これまでは貴族やお金持ちの子女など、決まった人しか教育を受けることができませんでした。
しかし産業革命が起こったことによって義務教育という教育制度が始まり、すべての国民が教育を受けられるようになっていくのです。
しかしその一方で児童労働の問題がありますから、子供たちが学校に行けない、という現象も起こるようになります。
まとめ
いかがでしょうか。
産業革命が教育制度にも影響を与えたというのは面白いですよね。
しかし、そうとはいってもイギリスが1番最初に義務教育を始めた国、というわけではありません。
イギリスは比較的遅くに義務教育を始めたと言われています。